子どもが存分に走り回れる広さと快適さを両立した家

　仕切りのない開放的な玄関ホールに一歩足を踏み入れると、2階へ続くスリップ階段と高い天井、白で統一された室内に明るい光が差し込むI邸。中仕切りとなっている吊引き戸を開放すれば、1階のリビング、ダイニング、キッチンまでがひとつながりの空間になる圧倒的な開放感のある間取りである。
　「もともと住んでいたアパートは結露がひどくて」と語る妻のTさん。知人のつながりで出会った住建トレーディングでの家づくりには、断熱や結露対策の面での「ここだったら心配ない」と安心感を抱いていたという。住建トレーディングは北海道で生まれた「FP工法」を採用し、北欧の高気密高断熱住宅の快適性を目指して開発されたウレタン断熱パネルを用いた住宅を、地域に合わせたかたちで設計・施工しているビルダーだったからだ。開放的で天井が高い家は寒冷地は冬の寒さのために敬遠されがちだが、「蓄熱の全館暖房のおかげでどの部屋に行っても心地よい暖かさでとても快適です」とIさん。住み始めて6年が経った今、改めて住み心地のよさを実感しているという。
　家を建ててから家族ぐるみの付き合いのある友人を招くことが増えた。入居してから生まれた次男も4歳になり、ますますにぎやかで楽しい生活の拠点として、家が日々の暮らしを温かく包み込んでいる。