エコロジーからエシカルへ木の家に永く住むということ

　長男の爽くんの小学校入学を1年後に控えた昨年の春、T邸の家づくりが始まった。展示場を回る中で、三光不動産のモデルハウスが気に入った。「三光不動産が進める『エシカル』という考え方への共感が大きかった」と妻のJさん。
　「エシカル」とは、元々「倫理的」「道徳上」といった意味だが、近年、「環境保全や社会活動」という意味合いが強くなってきている言葉である。三光不動産は、国産材を使って永く住める家をつくり、関連する産業の育成などを通じて森を守り、環境保全・持続可能な社会づくりにつなげようと取り組んでいる。T邸は、正にそのコンセプトを体現した住まいになっている。
　構造材はもちろん、床に張られた杉の無垢材、手摺や造作家具、照明にまで使われた木材が白壁のアクセントになっていて気持ちいい。そして、漆喰と思われた室内の白壁はエッグウォール。その名のとおり卵殻を材料とした壁材で、生活臭を吸収し、湿度調整もしてくれる。
　そんなエシカルな家での暮らしに子どもたちも楽しげ。杉床は柔らかく、素足に優しい。家の中どころか、ウッドデッキを越えて庭も裸足で駆け回っている。「子どもがのびのびと走り回る姿を見て、家を建てて良かったと思います」とTさん。これからの楽しみは、友人も呼びやすくなった我が家でバーベキューすることだとか。