WORKS JUU掲載の施工事例

CASE416 村上商店 / S邸

リビングから日本海を望む インテリアが映える平屋

 目の前に広がる日本海の眺めが圧巻である。リビング、ダイニング、キッチンのどこにいても海を望むことができる。海に面した南北に細長い立地を見て、村上商店代表の村上さんは西向きに大開口のあるLDKを持つ平屋のプランを「この形でこの向きしかありえない」と熱心に提案した。Sさん夫妻は希望していた平屋であることと、村上さんのLDKの配置に引かれて依頼を決めた。
 できるだけすっきりとした空間/インテリアが映える住まいというのがSさんらの希望だった。壁、床など白を基調としたシンプルでモダンなLDKには、インテリアを趣味とするSさんが選び抜いたソファやキャビネットが空間に映える。
 驚くことに、室内の壁はほぼセルフペイントだという。「せっかく自分の家を建てるのだから、何かやってみたい」とSさんが申し出た。塗料会社のワークショップを受け、ポーターズペイントを発注。ほぼ住宅1軒分をセルフペイントで仕上げた例はなく、業者にも驚かれたという。施工中に1週間、完成前に1日と2 回に分けてSさん夫妻が壁塗りを行った。塗料は骨材が入った粗い質感で、刷毛の跡に味がある。「セルフペイントについて当初は心配したが、仕上がりを見てこれはいいと思いました」と村上さんも仕上がりを称賛する。
 生活感はできれば出したくないが、暮らしにくいのでは本末転倒だ。ということでリビング、キッチン、玄関それぞれに造作収納を設けている。ただし見た目は壁と一体化したもので、扉が天井高と同じ。村上商店の標準的な造作収納ではなく、Sさんの要望で扉の開閉方向や引き手にまでひと手間を加えたそうだ。
 Sさん夫妻は海が見えるキッチンのよさを日々感じている。「二人とも料理を作るのが好きで、キッチンのおかげで料理がさらに楽しくなりました」とSさんは話す。妻のMさんも「キッチンに立っていても子どもに目が届きます。私たち家族にちょうどよい間取りで暮らしやすいです」と同調するのだった。

DATA
床材塩ビタイル、
挽板三層フローリング
(オーク)、ウールカーペット
内壁材紙クロス+塗装
屋根材ガルバリウム鋼板
外壁材外壁材╱木材(焼きスギ)

設計・施工 / 株式会社村上商店 | 竣工 / 2024/3 | 構造・工法・規模 / 木造軸組工法・1階建 | 敷地面積 / 310.40㎡(93.88坪) |床面積 / 91.32㎡(27.62坪)/ 1階 91.32㎡(27.62坪)

暖房設備 / エアコン(電気)| 給湯設備 / エコキュート(電気)| バス / TOTO サザナ | トイレ / TOTO ネオレスト | キッチン / トーヨーキッチン ベイ | 調理設備 / IH | 窓仕様 / アルミ樹脂サッシLow-Eトリプルガラス | 断熱材 / グラスウール、XPS(押出ポリスチレン)| 換気システム / 第3種換気 | UA値╱0.33W/㎡K

建築総工費 / 3,000万円台
坪単価 / 90~95万円