素材と間取りで叶えた 開放的でモダンな住まい

一見して夫妻の好みをうかがい知ることができる、白、黒、グレーで統一された内外観が印象的なN邸。妻のYさんが主導、SNSで好みの家の写真を探して参考にしながらイメージを形にしていったそうだ。
　結婚当初から「いつかは自分たちの家を」と考えていたNさん夫妻。3人目の子どもが生まれたタイミングで本格的に家づくりをスタートした。秋田ホームが大館市に構えるモデルハウスを見学し「夫婦そろって気に入って、すぐに依頼を決めました。」とNさん。「イメージを伝えるとバッチリ形になって返してくれたので楽しかったです」と笑顔で語る様子が、満足できる家づくりだったことを物語っている。目指したのは、「ホテルのようなモダンな住まい」とNさん。モノトーンのシックな色合いに統一して、間取りや素材でオリジナリティーを出したそうだ。リビングはダイニングから床レベルを下げたうえで大きな吹き抜けに。大空間ならではの開放感を作りだした。
　一面に張られたグレーのアクセントウォールには石の外壁材、ダイニングの天井には木毛セメント板を採用。質感の違いが空間にさらなる奥行きを演出している。　ホテルのような住まいを、という希望どおり、生活感が少ないのもN邸の特徴だ。これは、収納と動線の工夫で、雑多になりやすいキッチン収納には扉を造作、玄関には大容量のファミリークローゼットやシューズクロークを備え、帰宅から着替え、洗濯、収納を1か所で完結させているため、室内が散らかりにくいのだという。
　暮らし始めて2年半、生活の中での大きな変化は植物が増え続けていることだそうだ。「最初は妻がコウモリランを育て始めたのですが、今では自分がはまってしまって、どんどん増えています」とNさん。シンプルモダンな空間に植物が心地よく同居する。新しい住まいで、新しい趣味もできて、暮らしを存分に楽しんでいる様子だ。