落ち着いた色でまとめた 長く楽しめるデザイン

Tさん夫妻が家づくりを決めたのはおよそ3年前、妻のＭさんが双子を妊娠していたときだった。
「いずれ家を持ちたいと考えていましたが、子どもが生まれるのをきっかけに
『４人のための住まいをつくろう』ということになりました」とＭさん。
いくつかのビルダーを見学したが「コーラリーがつくる北欧の家に魅力を感じていて、ほぼ初めから決めていました」と2人は話す。
　希望していた高台で、親戚も近くなじみのある場所に土地を求めた。敷地の南側は造成地ののり面になっている。
のり面に合わせて、長方形の一部を斜めに切った形状の建物とした。
ちょうど南側を広く取っているのでリビングの日当たりはとてもよい。
　重視したのは、居心地よく過ごせることと、子育てと家事が楽にできること。同時に、飽きのこない統一感のあるデザインにも気を配った。
特に長い時間を過ごすキッチンは、細部にわたって理想の形を求めて変更を重ねたという。
壁付けのキッチンに平行する大きなテーブルを造作にすることで、広さと明るさを兼ね備えたLDKができあがった。
　Ｍさんお気に入りのキッチンは、子育てで慌ただしい日々に大いに役立っている。「食事をつくってすぐ出せるのが本当に便利。
最小限の動きで複数の作業ができます」と言う。また、暖房にパネルヒーターを選択したことも想像以上によかった点だ。
直接触れても安全で、家全体を柔らかく温めてくれる。入浴後の湯冷めの心配もなく、子どもたちは下着姿で動き回れる。
「ふと手を休めて、キッチンから外を眺めるのが好き。心が落ち着きます」とＭさん。Ｔさんは「パイン材の床は肌触りがよく、
子どもたちが気持ちよさそうに過ごしているのが分かります。みんないつもはだしで過ごしています」と微笑む。