中庭を囲む光溢れる空間と柱のない大空間を可能にした工法

　46平方メートル（約28畳）もの広々としたLDKと、中庭が印象的なS邸。「とにかく柱で仕切られない大空間がほしい、というのが私の要望でした」と語るのは妻のMさん。テクノホーム秋田を家づくりのパートナーに選んだ大きな理由も「柱がなくても耐震性に問題がない工法を採用していることと、こちらの希望をしっかり聞いてくれそうだというところでした（Mさん）」と語る。Sさんも「東日本大震災を体験した後の家づくりだったので、一軒ずつ構造計算を行い、耐震性能証明書を出すというサービスを実施するなど耐震性に自信を持っているということは決め手になりました」
　設計担当の大沼さんは「弊社は設立当初から住宅の安全性や耐久性にこだわりがあり、パナソニック耐震住宅工法テクノストラクチャーを標準工法としています」と語る。
　大胆な広さとも見えるスキップフロアは、扉などをつけずに空間の役割を分けるのにぴったりだった。せっかくの大空間を生かすために、キッチンはオープンのアイランドキッチンを採用。当初はカウンターでリビングとダイニングを仕切る案もあったそうだが、回遊性と開放感に重点を置き、今のプランになった。中庭は季節のいい時期には外で食事をとったり、お酒を嗜んだりするためのプライベートスペースとして活用しているという。