玄関までがワンフロアの開放感 制作建具も素敵な自然素朴の家

　「開放的で子どもが広々と遊べるように（Eさん）」と玄関も含めた1階全体がワンフロアとして設計されたE邸。奥行きのあるポーチを抜け、ドアを開けると広い土間を伴った玄関になっている。
　スペースを区切る壁を極力なくし、室内は2400ミリメートルの製作建具で統一。玄関ホールとLDKの仕切りには視線を遮ることがないようガラスの引き違い戸を採用。そして、横の広がりだけでなく、梁をあらわすことで天井高を上げ、縦への広がりもつくり出した。いずれも高い断熱性能が可能にした開放感だ。
　妻のSさんは、「家に入った瞬間に、この家が好きって思える」というほどのお気に入りだ。
　もう一つのEさん夫妻の希望が自然素材を使った家ということ。ドリームビルドのモデルハウスで触れた無垢材と漆喰塗り壁で意匠された室内空間に惹かれた一方で外観のガルバリウムとのギャップも「木の家になり過ぎない感じが良かった（Eさん）」という。さらにE邸では、床材や漆喰塗り壁の質感に合わせて、造り付けの家具のみならず、建具もすべて国産アカマツの集成材やシナベニヤなどで造作。夫妻で選んだというHIDAの家具との相性も良く、夫妻の志向が表現されている。
　家づくりを「楽しかった」と夫妻で振り返りながら、住み始めて2年、「夫が仕事からまっすぐ帰って来るので、一緒に家にいる時間が増えました」と妻のSさんが笑えば、「ルーフバルコニーでバーベキューをしたり、子どもとプール遊びをしたり、家を建てて本当に良かった」とEさんも満足げだ。