使い方から考えるから合理的 家具からはじめる家づくり

　転勤が多い仕事柄、地元・秋田に帰れる日が来たら、そのときには生まれ育った家を自分で建て替えたいという思いを常々抱いていたというAさん。2年前に秋田に配属になってすぐ、大和ハウスの伊藤さんに家づくりの相談に行ったという。　
　家具が好きなAさんは、広いリビングのある家がほしいとオーダー。「家を建てるなら柏木工のシビルソファ（写真右）を新調したいと思っていたんです。このソファが入るぐらい大きなリビングがほしいと伊藤さんにお願いしました」と語る。
　Aさんの家具へのこだわりは、リビングには同じシビルシリーズのリビングテーブル、リビングと一続きになったダイニングも同シリーズで統一しているという徹底ぶり。いわば家具から始まった家づくりでもあったのだ。「ここでこういうふうにくつろぎたい、ここではこういうふうに暮らしたいというイメージに基づいて、自分の好きな家具の寸法から図面を引いてもらったので、とても生活がしやすい家になりました」とAさん。家を建ててからそこに合う家具を探すのではなく、空間づくりを家具から始めることで、住みやすさや空間のまとまりがぐっと上がる。さらに住み始めてからの動線にも無駄が出ず、快適性も上がる好例ではないだろうか。