デザインと性能を重視したコンパクト省エネ住宅

　Rくんの小学校入学を契機に始まったSさん夫妻の家づくり。雑誌の広告がきっかけで訪れた内覧会が石井建築設計事務所との出会いだった。
　「太陽光発電に興味があって、積極的に取り組んでいたので」とSさん。話をするうちに、親身でありながら押し売り感が全くない姿勢に共感したそうだ。妻のEさんは、Rくんが通っていた幼稚園の、自然素材を使いながらやり過ぎ感がなく、明るい空間が好きだったそうで、石井建築設計の施工例にそれと近いものを感じて魅かれたという。
　夫妻共に大きな家で育ったこともあり、最初の希望は40坪以上にもなる大きな家。「それが、石井さんと話しているうちに、性能とか機能性とか、そういう暮らしやすさみたいなものを考えるようになって、ムダをそぎ落としていったら理想の家が見えたんです」とSさん。30坪に満たない大きさでありながら、一切狭さを感じない。
　石井建築設計事務所では、性能と機能性を重視している。断熱性や気密性を重視し、Sさん念願の太陽光発電も搭載した。大きさを求めた家づくりが、気付けば低炭素建築物の認定を受け、一年間の光熱費はゼロどころか、売電収入でプラスになったという。
　「家を建てる前は考えられなかったことなんですけど、夫が家事をするようになったんです」とEさん。最近の家族の楽しみは、入居してから始めた庭づくりだそうで、とても素人とは思えない仕事ぶりだ。