三角屋根と、インテリアにこだわった カントリーテイストの家

　左官業の職人であるSさんはミノル建築の設計士である工藤さんと旧知の仲だったのだそう。「仕事柄、さまざまな現場に行くことがあり、ミノル建築さんの建ててきた家もよく知っていました。何より工藤さんのお人柄を信頼していたので、他と迷うことはなかったです」とSさん。妻のMさんも「工藤さんが女性の設計士なので、女性にとっても使いやすい家にしてくれるだろうと思いました」と語る。
　「雑貨集めが好き」というSさん夫妻らしく、室内には少しずつ集めてきたという雑貨類が、飾り棚やニッチにディスプレイされている。「以前住んでいたアパートから持ってきたものばかり。新しく買い足したものはほとんどありません」というから、一貫した好みがあることもうかがえる。「以前の住まいではものが溢れて困っていましたが、今は収納もたっぷりあるので、全部きれいにしまってもまだゆとりがあります。空間にゆとりがあることが暮らしのゆとりにつながっているなと実感しますね」とSさん。
　設計士の工藤さんは「Sさんご夫妻は住空間に対する感性が高い方でしたので、楽しく家づくりをさせていただきました」と話す。Mさんも「実際、家づくりが始まったら、工藤さんはすぐに私たち夫婦の好みを理解してくれて、打ち合わせのたびにぴったりの提案をしてくださったので、とてもスムーズに家づくりが進みました。私たちは下の子が生まれたばかりということもあって、最初は大変そうだなと思っていましたが、実際は家づくりが終わってしまうのがさみしいぐらい。とても楽しかったです」と振り返った。